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中小企業の電子契約の選び方

中小企業の電子契約選びは、「本当に使う機能があるか」と「送信料まで含めた月々の総額」の2点で決めるのが失敗しないコツです。承認ワークフローやAPI連携など大企業向けの機能は、使わなければ月額を押し上げるだけ。この記事では、電子契約で削れるコスト、主要サービスの料金の実態(出典付き)、導入を進める4ステップまで、はじめての方向けにやさしく解説します。

最終更新:2026-07-02/執筆:planSign 編集部(株式会社plan8)

中小企業が電子契約を導入する理由は?

紙の契約にかかっていた郵送費・印紙税・保管の手間をなくし、締結までの時間を「数日〜数週間」から「数分〜数時間」に縮められるからです。テレワーク中でも、遠方の取引先とでも、契約がそのまま進みます。

紙の契約書1通には、目に見えにくいコストが積み重なっています。電子契約に切り替えると、次の負担がまとめて軽くなります。

  • 郵送・印刷・製本のコスト:往復の郵送費と封入作業、製本テープや割印の手間がゼロになります
  • 印紙税:電子データで授受・保存する電子契約には印紙税がかかりません(国税庁の見解に基づく取り扱い)
  • 保管と検索の手間:キャビネットやファイルを探す時間が、取引先名・日付・金額での検索に変わります
  • 締結スピード:先方が押印して返送するのを待つ時間がなくなり、受注から着手までが早まります
  • 働き方への対応:押印のためだけの出社が不要になり、テレワークや外出先からも契約できます

印紙税ゼロの注意点

印紙税が不要になるのは、契約を電子データのまま授受・保存する場合です。電子契約とは別に、紙に出力した契約書を改めて取り交わした場合は、その紙が課税対象となることがあります。運用を電子で完結させることが大切です。

大手向けサービスと何が違う?

多段階の承認ワークフロー・API連携・SSO(シングルサインオン)といった管理機能の有無が大きな違いです。便利な機能ですが、その分だけ月額は上がります。中小企業ではまず「その機能を本当に使うか」を見極めることが選び方の出発点になります。

中小企業の多くに必要十分な機能

契約の締結と保管だけを考えるなら、必要な機能は実はシンプルです。次の4つがそろっていれば、日々の契約業務はほぼ回ります。

  • PDFをアップロードして、署名・入力欄を配置し、相手にメールで送れること
  • 立会人型電子署名とタイムスタンプで、いつ・誰が合意したかの証拠が残ること
  • 締結済みのPDFを保管し、あとから検索できること
  • 電子帳簿保存法の要件(真実性・検索性・見読性)を満たせること

大手向けの機能が必要になるケース

一方で、次のような要件がある会社は、はじめから大手サービスの上位プランを検討したほうが早いこともあります。

  • 契約の承認に部長・役員など多段階の社内稟議フローをシステム上で回したい
  • 基幹システムや自社サービスとAPIで連携したい
  • SSOやIPアドレス制限など、情報システム部門のセキュリティ要件がある
  • 当事者型(実印相当)の電子署名を取引先から求められている

逆に言えば、当てはまらないなら「使わない機能に月々のお金を払わない」という考え方で、シンプルな定額サービスを選ぶのが合理的です。

導入コストは実際いくらかかる?

電子契約サービスの多くは「月額基本料+1件ごとの送信料」という料金構造で、月10件送るだけで総額が月1万円を超えるサービスもあります。月額表示だけでなく、送信料まで含めた総額で比べることが大切です。

主要な電子契約サービスの料金比較(立会人型・月10件送信の場合)
サービス月額(税込)送信料(税込)月10件の総額(税込)
クラウドサイン(Light)12,100円242円/件14,520円
電子印鑑GMOサイン(契約印&実印プラン)9,680円(年間契約)110円/件(契約印タイプ)10,780円
ベクターサイン(従量)0円440円/通4,400円
planSign1,980円0円(無制限)1,980円
各社公式料金ページ調べ・2026年7月2日時点(クラウドサイン: https://www.cloudsign.jp/price/ / GMOサイン: https://www.gmosign.com/price/ ※送信料単価は最新を公式サイトでご確認ください / ベクターサイン: https://v-sign.vector.co.jp/price.php)。クラウドサインの料金は改定されることがあり、古い記事では旧価格のままの場合があります。最新の料金・条件は必ず各社公式サイトでご確認ください。記載の会社名・サービス名は各社の商標または登録商標です。

正直にお伝えすると、契約が月1〜2件程度なら、各社の無料プランで足りる場合があります。クラウドサインのフリープランは月2件・1ユーザーまで、GMOサインのお試しフリープランは月5件・1ユーザーまで(いずれも各社公式サイト調べ・2026年7月2日時点)。まず無料枠で試して、件数が増えてきたら有料プランを検討する、という順番でも構いません。

もうひとつ注意したいのが「同じ月額でも送信できる件数が違う」点です。たとえばマイサインのStarterプランは月1,980円で月10件まで(税込・税抜の別は公式サイトでご確認ください。出典: https://mysign.jp/ 2026年7月2日時点)。planSignは月額1,980円(税込)で送信件数無制限なので、件数が読めない場合や増える見込みがある場合は、上限の有無まで確認しておくと安心です。

導入はどう進めればいい?

大がかりな準備は要りません。対象の契約を決め、社内の運用ルールを整え、取引先にひとこと案内すれば、小さな会社なら最短でその週のうちに運用を始められます。次の4ステップで進めるのがおすすめです。

ステップ1:電子化する契約を決める

最初からすべての契約を電子化する必要はありません。業務委託契約・発注書・秘密保持契約(NDA)・注文請書など、件数が多く定型的なものから始めるとスムーズです。なお、公正証書が必要な契約や、書面での交付が求められる一部の類型は電子化に向かないため、該当しそうな契約は事前に確認しておきましょう。

ステップ2:社内のルールを決める

「誰が送信するか」「送信前に誰が内容を確認するか」「締結後のファイルをどう管理するか」の3点を決めれば十分です。電子帳簿保存法対応のサービスなら、締結済みの契約書は取引先・日付・金額で検索できる形で自動的に保存されるので、保管ルールはシンプルになります。

ステップ3:取引先に案内する

取引先には「次回から契約を電子契約でお送りします。メールのリンクからブラウザで確認・合意いただくだけで、アカウント登録や費用は不要です」と伝えれば足ります。受信する側に負担がないことを先に伝えるのが、スムーズに受け入れてもらうコツです。どうしても紙を希望される取引先とは、当面は紙と併用しても問題ありません。

ステップ4:小さく始めて運用を広げる

まず1〜2件、社内に近い取引先やハードルの低い契約で試してみて、送信から締結までの流れを体験してから対象を広げていきます。多くのサービスに無料枠やお試しがあるので、費用をかけずに使い勝手を確かめられます。

planSignはどんな中小企業に向いている?

planSign(プランサイン)は、株式会社plan8が運営する立会人型の電子契約サービスです。月額1,980円(税込)の定額制で送信件数は無制限、1件ごとの送信料はかかりません。最初の1契約は無料で試せて、契約の相手はアカウント登録なしでブラウザから合意できます。

機能は意図的に絞っています。PDFのアップロード、署名・入力欄の配置、メール送付、立会人型電子署名+RFC3161タイムスタンプ+合意締結証明書による締結、そして締結済みPDFの無期限保管と検索。電子帳簿保存法にも対応しています。「契約を送って、確実な証拠を残して、保管する」という中小企業の日常業務に必要な範囲を、送信料を気にせず使えるようにした構成です。

一方で、当事者型(実印相当)の電子署名、多段階の承認ワークフロー、API連携、契約書のテンプレート作成機能には対応していません。これらが必須の会社には、クラウドサインやGMOサインなど大手サービスの上位プランのほうが合っています。「使う機能はシンプルでいい、その分コストを抑えたい」という会社にこそ、planSignは向いています。

よくある質問

電子契約の導入で、中小企業のコストはどれくらい下がりますか?

紙の契約でかかっていた郵送費・印刷製本の手間・印紙税・保管コストが削減できます。電子データで授受・保存する電子契約には印紙税がかからないため(国税庁の見解に基づく取り扱い)、印紙税額の大きい契約が多い会社ほど効果は大きくなります。サービス利用料は、送信料込みの総額で月1,980円台から1万円超まで幅があるので、自社の月間件数で試算するのが確実です。

取引先が電子契約を使ったことがなくても大丈夫ですか?

多くの立会人型サービスでは、受信する側はアカウント登録も費用も不要で、メールのリンクからブラウザで内容を確認して合意するだけです。planSignも同様に相手はアカウント不要です。案内の際に「登録も費用も不要です」と先に伝えると、スムーズに受け入れてもらえます。

電子帳簿保存法への対応も必要ですか?

電子契約で締結した契約書は電子取引のデータにあたるため、真実性の確保(タイムスタンプ等)と検索性(取引先・日付・金額での検索)を満たした保存が必要です。電子帳簿保存法に対応した電子契約サービスを使えば、締結と同時に要件を満たす形で保存されるので、追加の作業はほとんど発生しません。

立会人型の電子契約は法的に有効ですか?

契約自体は当事者の合意で成立するため、立会人型でも有効に契約を締結できます。さらに2020年の政府見解により、一定の要件を満たす立会人型電子署名には電子署名法3条の推定効が及びうるとされています。planSignは立会人型電子署名にRFC3161タイムスタンプ・合意締結証明書・改ざん検知・監査ログを組み合わせ、証拠として残る形で締結する構成です。

月に数件しか契約しない場合でも有料サービスが必要ですか?

必ずしも必要ありません。月1〜2件ならクラウドサインのフリープラン(月2件)やGMOサインのお試しフリープラン(月5件)など、無料枠で足りる場合があります(各社公式サイト調べ・2026年7月2日時点)。件数が増えたときに、送信料込みの総額で有料プランを比較するのがおすすめです。

導入までにどれくらいの期間がかかりますか?

planSignのようなシンプルなサービスなら、アカウント作成からPDFの送信まで当日中に始められます。社内ルールの整備と取引先への案内を含めても、小規模な会社であれば1〜2週間程度で日常運用に乗せられるケースが一般的です。まず1件、試しに送ってみることから始めるのが近道です。

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